鉄道警察隊や警備関係者への取材によると、靴型カメラを用いた犯行は発生場所と行動パターンに明確な規則性が見られます。最も警戒すべき現場は、駅の上りエスカレーター、階段、そして朝夕の満員電車内です。
エスカレーターでの犯行時、加害者は被害者の直後(1〜2段下)に立ち、片足を一段上のステップ、すなわち被害者のスカートの真下に差し出す動きを見せます。自然な歩行姿勢を装いながら、つま先をわずかに持ち上げたり、足首の角度を変えたりしてアングルを調整します。階段では、被害者が足を上げた瞬間のスカートの広がりを狙い、真後ろから歩幅を合わせて密着してきます。
一方、電車内ではドア付近に立つ乗客が狙われやすくなります。混雑に乗じて被害者の足元に自分のスニーカーを潜り込ませ、周囲の視線を遮りながら足先を滑り込ませる手口です。吊り革に掴まりながら不自然に片足だけを前方に投げ出している人物が、実は靴型カメラで動画撮影を行っていたという検挙例が頻発しています。
全国の警察が公表している靴 盗撮 逮捕 事例を見ると、加害者の属性は会社員、公務員、教員、医療従事者など多岐にわたり、社会的な地位を持つ人物が「スリルや性的欲求を満たすため」に常習化させていた実態が浮き彫りになっています。ある私立学校の教職員が駅構内で現行犯逮捕された事案では、自宅から押収されたパソコンから数十ギガバイトに及ぶ過去数年分の盗撮データが発見され、余罪が次々と立件されました。現在は私服警備員や防犯カメラのAI画像解析による挙動不審者の早期検知が進んでおり、現場での取り押さえから芋づる式に過去の余罪まで暴かれるケースが急増しています。