三菱自動車が誇る車両運動統合制御システム「S-AWC」は、前後モーターの駆動力配分と左右輪のブレーキ制御を極めて精密に統合している。最新仕様では、雪道や未舗装路といった悪路だけでなく、日常のオンロードにおいても驚異的なトレース性とスタビリティを発揮。コーナー進入時の挙動は極めてナチュラルであり、巨体を感じさせない軽快なハンドリングを実現した。
一方で、購入検討者が最も気にする「EV航続距離の真実」についても触れなければならない。カタログ数値上の航続距離は着実に伸びているが、エアコンの使用状況や急加減速、冬場の気温低下によって実走行の数値は変動する。街乗り中心の運用では実質80〜90km前後のEV走行が可能である一方、高速道路での連続走行ではエンジン介入のタイミングが早まる傾向が見られる。プラグインハイブリッドとしての強みは、バッテリーが底をついてもガソリン走行へシームレスに移行できる点であり、航続距離への恐怖から解放されるアドバンテージは依然として絶大だ。