Q1:虹に黒や茶色、灰色といった色が含まれていないのはなぜですか?
A1:黒は光が全く届いていない「無光」の状態であり、灰色はすべての波長が弱く均等に混ざった色、茶色はオレンジや赤の光に周囲の強い対比が加わって初めて知覚される「混色・対比色」だからです。虹は太陽光の単一波長が空間的にきれいに分離した「単色光」の集まりであるため、物理的に混色や明度低下によって生じる茶色や灰色は出現しません。
Q2:ニュートン以前の日本人は、虹を何色と認識していたのですか?
A2:明治以前の日本では、虹を明確に「七色」と表現する習慣はありませんでした。平安時代から江戸時代にかけての文献や浮世絵などでは、主に「紅・緑」の2色、あるいは「赤・黄・青」の3色程度で捉えられており、時には「虹は蛇や龍の化身」という伝承に基づいた禍々しい怪異の前兆として記録されることも一般的でした。七色という教育が定着したのは、明治期に欧米の物理学教科書が導入されて以降のことです。
Q3:地上から見ると虹は半円ですが、全体はどうなっているのですか?
A3:虹の真の姿は「完全な円」です。地上にいると地平線や地面に遮られて下半分が見えないため半円のアーチに見えますが、上空を飛ぶ飛行機から雨粒のスクリーンを見下ろした際や、高山の山頂など特定の条件下では、360度途切れのない円形の虹(サークルレインボー)を観測することができます。