被害総額が千数十億円規模に膨れ上がった背景には、絵に描いたような虚構の運用モデルが存在した。中心人物である最高経営責任者のエドウィン・ヨシヒロ・フジナガが率いたMRIインターナショナルは、表面上は極めて手堅い金融商品を装っていた。しかし、実態は新規の投資家から集めた資金を既存の出資者へ配当と偽って流用する、典型的なポンジ・スキームそのものであった。
日本国内で集められた膨大な資金は、本来の運用目的ではなく、最高幹部らの私的な贅沢やギャンブル、さらには事業の延命工作へと消えていった。この1300億円巨額ポンジ・スキーム事件は、健全な市場参加者を欺いた惨事として、今なお多くの被害者に癒えることのない経済的痛手を及ぼしている。