日本における友情出演の意味や由来は、映画全盛期だった昭和の撮影所文化にまで遡ります。当時の映画界では、監督、プロデューサー、あるいは主演俳優が親しい役者仲間に対して「今度の作品に顔を出してくれないか」と個人的に直接オファーを出したことが始まりとされています。
通常、映画やドラマのキャスティングは制作会社のキャスティングディレクターやプロデューサーが芸能事務所を通じて正式なルートで交渉を行います。しかし、友情出演を依頼する経緯においては、主演俳優同士の飲みの席での口約束や、監督が「この役はあいつにしか頼めない」と直接電話をかけるなど、オフィシャルな手続きよりも個人的な人間関係が先行する点が最大の特徴です。
事務所側としても、本来であれば断るような端役であっても、所属タレント本人が「恩人の作品だから出たい」「親友の初主演作を盛り上げたい」と強く希望する場合、特例としてオファーを受諾するケースが一般的です。