ネット上では「何でもみかんの皮で解決できる」といった極端な情報も見られますが、正しく安全に扱うための注意点が存在します。
第一の注意点は、食用や入浴に使う際の外皮の衛生管理です。国産のみかんは国の基準に沿って農薬管理されていますが、気になる場合は適切なみかんの皮農薬落とし方を実践してください。流水で皮の表面を擦り洗いするほか、重曹水(水1リットルに重曹小さじ1〜2)に約1分浸けてから流水ですすぐ方法が効果的です。長時間の浸け置きはビタミンや有用成分が流出するため避けてください。
第二の注意点は、みかんの皮入浴剤を使用する際の肌トラブルです。生のみかんの皮をそのまま大量に浴槽へ投入すると、リモネンの刺激が強すぎて肌がヒリヒリ痛んだり、柑橘類に含まれる「ソラレン」などの光毒性物質によって紫外線を浴びた際にシミ・色素沈着のリスクが高まる恐れがあります。お風呂に入れる際は、必ず「完全に天日干しして成分を落ち着かせた皮」を使い、お茶パック等に入れて浴槽に浮かべるのが安全なルールです。
第三に、リモネンは発泡スチロールやスチロール樹脂(ポリスチレン)、プラスチックの一部を溶かす性質があります。家電のプラスチック部分やコーティングされた家具を拭く際は、目立たない場所で試してから使用してください。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
- 積極的に活用すべき人:化学洗剤の強い成分を避けたい人、小さな子どもやペットと暮らす家庭、日々の生ゴミを減らしてエコな節約生活を実践したい人。
- 慎重に扱うべき人・ケース:アトピーや極端な敏感肌の人(入浴剤としての使用はパッチテスト推奨)、無垢の木材やスチロール樹脂製品のお手入れを目的とする場合。