ドンナルンマのプレースタイル特徴の根幹は、圧倒的な「ウイングスパン(腕のリーチ長)」と「反射速度(リフレックス)」の融合にあります。YouTubeやSNSで拡散されるドンナルンマのスーパーセーブ集を見れば明らかなように、ゴールライン上の決定機を信じられない跳躍力でかき出すシーンが目立ちます。
第一の特徴は、1対1の場面における「ブロッキング技術」です。前進するタイミングと身体を大きく広げるスプレッドセーブの技術が極めて高く、ストライカーに対してシュートコースを完全に消し去るプレッシャーを与えます。
第二の特徴は、PKストッパーとしての圧倒的な勝負勘です。EURO2020準決勝(スペイン戦)や決勝(イングランド戦)で見せたPKストップは世界中を震撼させました。キッカーの助走や軸足の向きを極限まで見極め、ギリギリまで動かない心理戦の強さは現代随一と評されています。
一方で、近年のフットボールで求められる「足元のパス精度やビルドアップ」に関しては、時折プレッシャーを受けた際のパスミスが批判を浴びる場面もありました。しかし、ルイス・エンリケ監督らの指導のもとでショートパスの判断力とポジショニングは着実に進化を遂げています。