Q1:脳血管攣縮はくも膜下出血の手術を受けた人全員に必ず起きるのですか?
A1:全員に重い症状が出るわけではありません。血管が画像上で細くなる現象自体はくも膜下出血患者の約50〜70%に生じますが、実際に血流不足によって片麻痺や意識障害などの神経症状(症候性脳血管攣縮)が現れる割合は約20〜30%とされています。出血量が多かった重症例ほど発症リスクが高まる傾向にあります。
Q2:発症ピークである手術後7〜10日目を無事に越えれば、もう再発の心配はありませんか?
A2:一般的に術後14日を過ぎると攣縮のリスクは大幅に下がり、3週間(21日)を経過すれば血管攣縮が新たに起きることはほぼありません。ただし、攣縮期を脱した後に脳室に水が溜まる「正常圧水頭症」を発症することがあるため、退院後も含めた定期的な画像フォローが欠かせません。
Q3:脳血管攣縮による後遺症が残ってしまった場合、回復の可能性はありますか?
A3:急性期を過ぎてからでも、集中的なリハビリテーションを継続することで脳の可塑性(障害された機能を代償する働き)が促され、麻痺や言語機能の段階的な回復が期待できます。発症後3〜6ヶ月の回復期リハビリ病棟での訓練が極めて重要です。