高校生やユース所属選手が大学サッカーへ進学する際、最も関心を集めるのが「大学サッカー推薦 セレクション実態」です。華やかなプロ内定報道の裏側で、入部からトップチーム登録に至るプロセスには、極めてシビアな選別システムが存在しています。
推薦入試の現場における実態を取材すると、強豪私立大学のスポーツ推薦(アスリート選抜)枠は、各校で1学年あたり10名前後から多くても20名程度に絞り込まれています。獲得対象となるのは、全国高校サッカー選手権大会の優秀選手、インターハイ上位進出校のレギュラー、あるいはJリーグクラブユースでトップ昇格に迫ったトップ層が中心です。スカウト活動は高校2年の冬から本格化し、インターハイ終了時点(高校3年の夏)には推薦内定の大半が内々に決定します。
一方で、オープンセレクションや指定校・一般推薦で入部を希望する選手には、厳しい現実が待ち受けています。数百人規模の部員を抱えるメガ強豪校では、部内にA1、A2、B1、B2、C、Dといった細かなカテゴリー分けがなされています。セレクションを経て入部できたとしても、スタートはCチームやDチームとなるケースが珍しくありません。
「Bチーム以下の選手がAチームに上がるには、週末の社会人リーグやIリーグ(インディペンデンスリーグ)で圧倒的な結果を残し、定期的な入れ替えテストで首脳陣の目を引く必要があります。しかし、練習環境や指導者の配置、さらにはボールを使った練習時間の配分に至るまで、トップチームと下部カテゴリーの間には歴然とした格差が存在します」(強豪大学サッカー部関係者)
自らの立ち位置を客観視し、下部カテゴリーからでも腐らずに這い上がる強いメンタリティを持てるかどうかが、大学4年間でプロへの扉を開くための絶対条件となります。