長く続いた父娘の精神的な隔たりが溶け始めた契機は、すみれさんの日本芸能界への本格デビューでした。アメリカ・カーネギーメロン大学演劇科で磨き上げた圧倒的な歌唱力と演技力を武器に、2011年頃から日本での活動をスタートさせたすみれさんは、同じ表現の世界に身を置くことで、父が長年エンターテインメント業界の第一線で戦い続けてきた重圧とプロ意識を肌で実感するようになります。
その後、バラエティ番組やイベントでの親子初共演が実現。公の場で過去のわだかまりをユーモアを交えて笑い話に変え、互いに素直な感謝を伝え合う姿は大きな話題を呼びました。
石田純一さんが娘の才能を誰よりも誇らしげに見守り、すみれさんもまた父の独特のキャラクターを受け入れ包容力を見せる姿に、かつての険悪な空気は微塵も感じられなくなっていました。