壱番屋が驚異的なスピードで全国展開を成功させた背景には、「ブルームシステム(Bloom System)」と呼ばれる独自ののれん分け・フランチャイズ独立制度があります。一般的なフランチャイズと異なり、加盟希望者はまず正社員として入社し、店舗現場で徹底したサービス精神と経営感覚を数年間にわたって体得します。
加盟金やロイヤリティをゼロベースに抑え、本部の厳しい審査をクリアした信頼できるスタッフだけが独立できるこの仕組みは、チェーン全体のクオリティ維持と高い離職防止に大きく寄与しました。
宗次氏が残した経営哲学は、今なお数多くのビジネスリーダーに引用されています。
「ライバルを見るな、お客様の笑顔だけを見ろ」
「早起きと掃除が人生と会社を変える」
「真心の経営に勝る戦略はない」
宗次氏は社長時代、毎朝3時55分に起床して本社周辺や店舗の清掃を欠かさず、毎日届く膨大な「お客様アンケートハガキ」のすべてに目を通していました。数字や競合の動向ではなく、顧客満足の追求こそが最大の成長エンジンであるという信念が、名言の数々に凝縮されています。