本作には異例となる4曲のボーカル主題歌が配置され、物語の起承転結を力強く牽引しています。それぞれの楽曲が担った役割と、作中での挿入タイミングを整理します。
【主題歌4曲の劇中挿入タイミング一覧】
- 夢灯籠(オープニング):映画冒頭、タイトルロゴが表示される疾走感あふれるアバンタイトル部
- 前前前世 [movie ver.](中盤):瀧と三葉の中身が入れ替わり、お互いの生活に翻弄されながらも距離を縮めていくハイテンポなモンタージュシーン
- スパークル [movie ver.](クライマックス):彗星落下の危機が迫る中、三葉が町を救うために奔走し、瀧との奇跡の邂逅を果たす重要な山場
- なんでもないや [movie edit. / movie ver.]:感動のラストシーンからエンドロールへとシームレスに続く幕引き
オープニングを飾る『夢灯籠』は、わずか2分9秒の中に「すれ違う二人の運命」を凝縮したプロローグ。続く『前前前世』は、「僕が 僕の名前を 覚えるよりずっと前に」という印象的な歌詞が示す通り、時空や前世を超えて結ばれる魂の記憶を疾走するロックサウンドで体現しています。
物語が急展開を迎えるクライマックスの劇中歌『スパークル』は、美しくも残酷な運命に立ち向かう二人の心情をピアノとストリングスの壮大なクレッシェンドで描写。そしてラストの『なんでもないや』では、喪失感と再会の歓喜、日常のかけがえのなさが優しい歌声によって観客の胸に深く刻み込まれます。