ネット上の旅行ブログやSNSで散見される最も危険な誤解が、「Navigo Easyは1枚買えば、同行者と改札でタッチして使い回せる」という言説です。
結論から言うと、Navigo Easy 複数人 共有による改札の同時通過はシステム的にも規約上も厳格に禁じられています。日本のSuicaやICOCAと同様に、入場記録が入ったカードを直後に後続の人がタッチしてもゲートは開きません。万が一無理に通過した場合、駅構内に潜むコントロール部隊(検札官)に捕捉され、1人あたり数十ユーロから100ユーロを超える過料がその場でクレジットカード徴収されます。
ただし、カード自体の「貸与」は認められています。例えば自分が午前中に観光で使い、夕方にホテルで家族にカードを手渡し、その家族が単独で外出するようなシチュエーションであれば、無記名カードであるため規約違反にはなりません。「同時刻に複数人で共有すること」のみが厳禁である点に留意してください。
また、乗り継ぎルールにも注意が必要です。Ticket t+が有効なのは「地下鉄同士の乗り継ぎ(改札を出ない限り2時間以内)」または「バス・トラム同士の乗り継ぎ(最初の刻印から90分以内)」に限られます。地下鉄から地上バスへの乗り換えには新たな1回分のチケットが消費されます。