中野三玖と上杉風太郎の関係性を語る上で、決して外すことができないのが京都への修学旅行編です。ファンの間でも「シリーズ屈指の神回」として語り継がれるこのエピソードにおいて、三玖の恋情と覚悟は最高潮に達しました。
多くのファンが検索する「三玖の告白」が描かれたのは、原作コミックス第10巻収録の第84話『シスターズウォー 七回戦(裏)』、TVアニメ版では第2期(『五等分の花嫁∬』)の最終第12話『シスターズウォー Part2』です。
修学旅行中、姉妹同士の駆け引きや変装によるトラブルに巻き込まれ、自信を喪失して涙を流していた三玖。しかし、一花、二乃、四葉、五月という姉妹たちのサポートを受け、最終日の自由行動で風太郎と2人きりの時間を勝ち取ります。自作のパンを食べてもらい、成長を認められた瞬間に見せたあの伝説のシーン――風太郎をまっすぐ指差し、満面の笑みで放った「好きよ」という言葉は、読者の胸を強く締め付けました。
しかし、物語は単なる恋愛成就では終わりません。三玖は直後に指先を風太郎から背後の姉妹たちへとスライドさせ、「でも、みんなのほうがもっと好き」と言葉を重ねます。これは決して照れ隠しによる逃げではありません。「風太郎を独占したい」という利己的な欲望に囚われず、「五つ子の絆」と「自分自身の成長」の両方を誇らしく肯定した、極めて気高い精神的ステップだったのです。
この告白に至る経緯で見せた「責任取ってよね」という初期の名言から、修学旅行での自立した愛の表現に至るまで、三玖の言葉には常に嘘のない重みと誠実さが宿っています。