2026年現在、モノマネ芸というジャンルは単なる模倣から、リスペクトをベースとしたオマージュアートとしての評価を確立している。その先駆的な土台を築いたのが、間違いなく岩崎宏美とコロッケの二人であった。
「真似される側」が寛大さを示し、「真似する側」が極限まで芸を磨き上げて原曲への愛を表現する。この幸福な関係性が示されたことで、後輩のモノマネ芸人たちやアーティストたちにも「モノマネを通じた相互尊重の文化」が根付くこととなった。かつて『シンデレラ・ハネムーン』の封印に頭を悩ませた事件は、結果として日本のポピュラーカルチャーにおける大きな分岐点となったと言える。