小さな穴や突起が整列・密集したパターンに対して強い不安や不快感を覚える現象は、認知心理学の分野で「トライポフォビア(集合体恐怖症)」と呼ばれる。なぜ人間の脳は、ただの穴の集合に対してこれほど過敏に反応するのだろうか。
イギリスのエセックス大学に所属するアーノルド・ヴィルヘルム教授らの研究グループは、恐怖を引き起こす画像に特有の視覚的周波数パターンが存在することを発見した。ヒョウモンダコや毒蛇、あるいは天然痘などの感染症が呈する皮膚病変と共通の視覚パターンを脳が感知した結果、生命を守るための原始的な回避行動(防衛アラート)が誤作動していると考えられている。