潮干狩りで確実な成果を上げるための最大の鍵は、江川海岸の潮見表を正確に読み解くことにあります。アサリをはじめとする二枚貝が最も採れる時期は、水温が上昇し産卵を控えて身が太る3月下旬から6月下旬にかけてです。この時期のアサリはグリコーゲンやコハク酸などのうま味成分をたっぷりと蓄えており、食味の面でも一年で最高の状態を迎えます。
潮の満ち引きにおいて狙うべきは、干潮時の潮位が「0cm以下」または「30cm以下」まで下がる大潮の日です。干潟が沖合数百メートル先まで露出し、普段は人の手が届かない深場のアサリ密集エリア(いわゆるアサリの瀬)に足を踏み入れることができます。
現場での立ち回りにおいて鉄則となるのが、「干潮時刻の2時間前に浜へ降りる」という時間配分です。干潮を迎える瞬間にはすでに大半の潮が引ききっており、そこから掘り始めても満ち潮までの時間は1時間程度しかありません。引き潮を追いかけるようにして波打ち際を移動しながら掘り進めることで、手付かずの大粒アサリを効率よく確保できます。