ATSUSHIがグループ活動からの勇退を発表したのは、自身の40歳の誕生日を記念した記念碑的アルバム『40 ~forty~』のリリース日である2026年11月2日のことだった。世間では一般的に「脱退」という言葉で検索されることが多いものの、公式にはグループの歴史と功績を称える「勇退」という表現が用いられた。
最大の理由は、「40歳という人生の折り返し地点における、歌手人生の再設計」にある。20代から30代をEXILEのメインボーカルとして駆け抜け、巨大スタジアムを熱狂させてきたATSUSHIは、40代を迎えるにあたり「残された時間の中で、一人のR&Bシンガーとしてどこまで自分自身の音楽を極められるか」という強い想いを抱くようになった。
EXILEという巨大プロジェクトの看板を背負い続けることは、莫大なエネルギーとスケジュールをグループワークに捧げることを意味する。グループの進化と若返りを促しつつ、自身はよりパーソナルで純度の高い表現を追求したいという、表現者としての誠実な欲求が勇退という選択へと繋がった。