ニューヨーク都市圏がこれほどまでに巨大化し、世界を牽引し続ける最大の理由は、圧倒的な資本の集中と産業の多様性にあります。ニューヨーク都市圏の名目GDPは2兆ドル(約300兆円以上)を超え、単独の都市圏でありながらカナダや韓国、ブラジルといった主要先進国・新興国の一国の国内総生産を上回る規模を誇ります。
従来の中心産業であったウォール街の金融・保険業だけでなく、近年は「シリコンアレイ」と呼ばれるテック産業が急成長を遂げました。さらに、世界最高峰の広告・メディア企業、ファッション・アート産業、最先端のライフサイエンス・バイオ研究機関が狭いエリアに密集しています。
この集積が世界中から優秀な頭脳とリスクマネーを呼び寄せ、イノベーションと巨額の富を生み出し続ける永久機関のようなエコシステムを完成させているのです。