2017年の事故以来、首から下の麻痺と闘い続ける高山善廣。帝王と呼ばれた男の肉体から自由が奪われた衝撃は、世界のプロレス界を駆け巡った。肩から先の感覚を失いながらも、彼はリハビリの現場でミリ単位の回復に挑み続けている。最初は呼吸すら自力で行えなかった状態から、周囲の発声練習や特殊な装具を用いたリハビリにより、かすかな感覚を取り戻すための挑戦が日々繰り返されている。
そして2026年、プロレスリングZERO1のリングで悲劇に見舞われた大谷晋二郎。熱血漢としてファンに愛された彼もまた、頸椎損傷という過酷な試練に直面した。車椅子生活を余儀なくされながらも、大谷が語る言葉には一切の悲壮感がない。「必ず自分の足で立つ」。病室から発信されるメッセージは、病魔や怪我と闘う多くの人々に強い勇気を与えている。知られざる彼らのリハビリは、激痛と葛藤の連続であり、文字通り生き直すための壮絶な闘いそのものだ。