作品に散りばめられたキャラクターたちの言動を観察すると、そこには常に「他者へのあたたかな肯定感」が漂っている。完璧ではない人間、少し不器用な存在、人と違った感性を持つ者たちへの目線がどこまでも優しい。
彼自身がインタビューなどで語ってきたジェンダーやアイデンティティ、個性の尊重に関する自然体の言葉は、多くの生きづらさを抱える現代人の心にじんわりと染み込んできた。説教くささは一切なく、クスッと笑えるアニメーションの裏側にそっと忍ばせられた包容力。それこそが、彼が長年にわたって愛され続ける最大の理由かもしれない。