テーブルに運ばれてくる250グラムの球体。スタッフが手際よくナイフを入れ、熱々の鉄板に押し付けた瞬間に立ち上る白煙と「ジュウウウ」という暴力的なまでの音。看板メニュー「げんこつハンバーグ」の提供シーンは、もはや一つのエンターテインメントだ。表面は香ばしく焼き固められ、中心部は鮮やかな赤身が残るレア状態。噛み締めるたびに溢れ出す濃厚な肉汁は、一度味わえば記憶から消えない。
静岡県磐田市出身の女優・長澤まさみがテレビ番組でその魅力を熱弁し、全国的なブームの火付け役となったエピソードは有名だが、その熱気は一過性の流行で終わるどころか年々加速している。厳選されたオージー・ビーフを100%使用し、余分なつなぎを一切使わない武骨なハンバーグステーキは、流行りのふわふわ系とは対極をなす圧倒的な肉肉しさで、世代を問わず人々を惹きつけてやまない。