日本映画を巡る環境は、今まさに歴史的な変革期を迎えている。米アカデミー賞視覚効果賞を受賞し、世界的な大ヒットを記録した『ゴジラ-1.0』の快挙は、邦画の持つ潜在能力の高さを世界に証明してみせた。同作でヒロインを演じた浜辺美波をはじめ、若い世代の力強い躍動は記憶に新しい。
東宝をはじめとするメジャー配給会社や日本映画製作者連盟も、かつてない規模で海外市場への打ち出しを強めている。メインストリームのエンタメ大作で世界を席巻する浜辺美波らの動きと対比するように、美波はアートハウスやエッジの効いた海外作品、国際共同製作の現場で独自のポジションを築き上げている。この多層的な広がりこそが、現在の日本映画界が持つ最大の強みと言えるだろう。