外食業界の垣根が薄れる中、テイクアウト市場に参入する店舗の顔ぶれも実に多彩になっている。
予約困難とされる都内の高級焼き鳥店がスタートさせた「お持ち帰り専用コース」は、1箱数千円から一万円を超えるプレミアム価格帯にもかかわらず、連日即完売するほどの人気ぶりだ。厳選された地鶏と秘伝の塩、ソムリエが選んだワインとのペアリング提案など、単なる食事を超えた体験価値を提供している。
一方で、地域密着型の専門チェーンも負けてはいない。1本150円前後というリーズナブルな価格を維持しながら、注文を受けてから職人が一本一本炭火で焼き上げるリアルタイム提供を徹底。「コンビニ惣菜以上、高級店未満」の絶妙なポジションで、ファミリー層や一人暮らしの若者の胃袋を掴み続けている。