都心の地下深くに建設された半蔵門線は、他の路線と比べてもトンネル内のスペースや配線構造に物理的な制約が多い。特に清澄白河駅や押上駅などの一部拠点を除き、途中で電車を折り返させるための引き込み線や渡り線が限られているのが現状だ。
朝のピーク時には約2分間隔という極限の過密ダイヤで列車が次々と押し寄せる。先行列車がドア再開閉などでわずか30秒遅れただけでも、後続の電車はトンネル内で信号待ちを余儀なくされる。逃げ場のない地下線路内で列車が次々とつかえることで、遅延が加速度的に拡大していく仕組みがここにある。