三木武吉が遺した政治的影響力は、出身地である香川県高松市に色濃く残されています。武吉の死後、高松市名誉市民の称号が贈られ、名勝・栗林公園には彼の風格ある銅像が建立されました。
気になるのは「武吉の選挙地盤はどうなったのか」という点です。武吉の引退・逝去後、香川の地盤を継承したのは実子ではなく、地元選出の他の有力政治家たちでした。日本社会党の委員長を務めた成田知巳や、自民党の重鎮となった藤本孝雄らが香川の議席を争うことになり、三木家による「世襲王国」は築かれませんでした。
地元古参の支援者や郷土史研究者の証言によると、「武吉先生は家族を政争に巻き込むことを嫌い、自らの政治闘争を自分の代で完結させる覚悟を持っていた」と語り継がれています。