これほどの強烈な印象を残しながら、第三形態が劇中に登場したのはほんのわずかな期間に過ぎない。ピッコロを圧倒した後、彼は早々に最終形態への変身を宣言する。なぜこれほど強烈なデザインが短期間で姿を消すことになったのか。その最大の理由は、週刊連載という過酷なスケジュール下における作画の負担にあったとされる。
複雑に入り組んだ頭部フォルムや背中の突起は、原稿の作画工程で多大な時間と労力を消費する。また、アニメ化を手掛けた東映アニメーションの現場にとっても、複雑な作画を動画として動かし続けることは極めて高負荷であった。演出上のカタルシスを高める狙いと同時に、連載速度を維持するための現実的な作画リソースの最適化が、この「短命な怪物」を生み出す一因となったという裏話は、ファンの間で有名な語り草となっている。