「みかん星人」の正体は、温州みかんに棒のような手足が生えた謎の地球外生命体です。地球を侵略するためにやってきたという壮大な設定を持ちながら、画面の中で彼らが繰り広げるのは「ただ横に歩く」「増殖する」「突然爆発する」「みかん果汁を吹き出す」といった、極めてシュールで脈絡のない奇行ばかりでした。
初登場は1992年10月から1994年3月にかけてフジテレビ系列で放送された伝説の子供向け番組『ウゴウゴルーガ』です。平日朝の6時10分という早朝枠でありながら、最先端のCG技術と前衛的なサブカルチャー要素を融合させた同番組は、子供のみならず深夜番組を好む若者やクリエイター層の間で社会現象を巻き起こしました。
番組内には「テレビくん」「シュールくん」「おやじ虫」「トマトちゃん」「あにき」といった強烈な個性を放つキャラクターが多数登場していましたが、その中でも「みかん星人」の無機質さと不条理な世界観は群を抜いて異彩を放っていました。台詞は一切なく、ただ不穏な効果音とともに奇妙な行動を繰り返す約数秒〜数十秒の映像は、当時の視聴者の脳裏に強烈なインパクトを残したのです。