では、プロデューサーや監督たちはオーディションやオファーの現場で何を見ているのか。演技の技術はもちろんのこと、それ以上に重視されるのが「役柄との必然性」と「素の人間性」だという。
何百人もの候補者を前にした面接で、審査員の心を捉えるのは整った芝居ではなく、ふとした瞬間に漏れ出る生々しい表情や声の響きだ。長期間の撮影現場でスタッフや共演者と信頼関係を築けるかという協調性や、圧迫感に負けないタフさも決定打となる。厳しい選考過程を突破したキャストだけが、あの歴史あるセットの中で唯一無二の光を放つことができるのだ。