専属モデルを務めた『MEN'S NON-NO』時代、坂口健太郎といえば少し長めの前髪と柔らかいパーマスタイルが代名詞だった。無造作でありながら計算された抜け感は、まさに「塩顔男子」というカルチャーそのものを象徴していたと言っていい。しかし、劇団出身者や実力派がひしめく芸能界において、彼のキャリアは常に進化を続けてきた。
フジテレビ系で放送され大きな話題を呼んだ『シグナル 長期未解決事件捜査班』では、刑事としてのリアリティを追及した硬派なスタイリングに挑戦。映画『ヘルドッグス』では、狂気と切れ味を秘めた凶暴なキャラクターを演じるため、従来の優しげなイメージを覆すエッジの効いたビジュアルを提示した。時代の空気感を敏感に捉えながら、作品ごとに自らのヘアスタイルを自在に変貌させてきた歴史がある。