女優としての彼女の軌跡を振り返る上で、劇中衣装とファッションの密接な関係は外せない。ドラマ『FIRST CLASS』で演じたファッション誌編集長役では、エッジの効いたモードスタイリッシュなワードローブを圧巻の説得力で着こなし、視聴者を虜にした。
一方で、映画『嫌われ松子の一生』では、激動の人生を歩む主人公の感情を衣装の色彩や質感の変化で見事に表現。過酷な運命に翻弄されながらも生々しく生きる女性を描いた濃厚なヒューマンドラマにおいて、衣装はキャラクターの魅力を引き出す重要なパートナーであった。どんな突飛な衣装であっても自分のものにしてしまう表現力は、長年エンターテインメントの第一線で活躍してきた彼女ならではの強みだ。