ミニマリズムや断捨離がもてはやされる現代において、彼女の部屋は真逆の極致にある。溢れんばかりのモノ、モノ、モノ。しかし、そこには雑然とした不快感は一切ない。むしろ、一つ一つのアイテムが愛され、それぞれの定位置で呼吸しているかのような温もりがある。
「好きなものだけに囲まれて生きる」という言葉は簡単だが、それをこれほどのスケールで実践できる人は少ない。彼女の自宅は、物質的な豊かさではなく、精神的な豊かさが物質として具現化した場所なのだ。モノを大切にし、それぞれの物語を愛する姿勢が、写真の端々から伝わってくる。