スキージャンプ競技の第一線で戦い、FISスキージャンプ・ワールドカップで前人未到の最多勝利記録を更新し続けてきた高梨沙羅。かつて全日本スキー連盟の強化選手として台頭した少女時代は、ノーメイクに近い素顔と無造作な髪型がトレードマークだった。雪上で純粋に飛躍を追う姿が、国民的な愛され顔として浸透していたのは記憶に新しい。
風向きが変わったのは二十代へと差し掛かった時期だ。海外遠征の日常化や表彰台でのスピーチ、メディア出演の急増に伴い、彼女はセルフメイクに強い関心を持つようになった。初期のイメージチェンジでは、くっきりとした太眉やノーズシャドウを効かせたスタイルが印象的で、当時トレンドだった韓国発のオルチャンメイクの要素を取り入れたと話題になった。この急激なイメージ変化こそが、一部で「厚化粧」と噂される直接の引き金となったのだ。