2011年、母・匡子さんは50歳という若さでこの世を去った。早すぎる別れを前に、病床の母と舞の二人だけで交わされた知られざる約束が存在する。それは、周囲の評価や姉妹の比較にとらわれず、「舞は舞らしく、自分の人生を胸を張って生きなさい」という母からの最期の願いだった。
厳しい指導者としての顔を脱ぎ捨て、一人の母親として愛娘へ贈ったその言葉は、舞のその後の生き方を大きく変えることとなった。亡き母の本当の想いを知ったことで、彼女は過去の葛藤を乗り越え、自分自身の力で立ち上がる強い覚悟を手に入れたのだった。