2018年夏。金曜日の朝、学校に行かずに掲げたひとつのプラカードから歴史は動き出した。その初期の葛藤と足跡は、後にドキュメンタリー『グレタ ひとりぼっちの挑戦』としても世界中で公開され、大きな反響を呼んだ。
アスペルガー症候群を公表し、妥協を拒む鋭い直言。この小さな個人の反乱は、瞬く間に同世代の若者たちの心に火をつけた。こうして急速に世界中へ波及したのが「フライデーズ・フォー・フューチャー(未来のための金曜日)」運動である。
数人の若者による静かな抗議活動は、瞬く間に何百万人規模の同時多発的グローバル・ストライキへと拡大した。日本を含む100カ国以上で若者たちが立ち上がり、大人や政治家たちに「未来を奪うな」と叫んだのだ。ひとりの孤独な挑戦が、地球を包む大きな連帯へと変化した瞬間だった。