1980年代後半、日本のお茶の間は劇的な変化の渦中にあった。国民的番組『8時だョ!全員集合』で爆発的な人気を博した志村けんは、長年活動したグループであるザ・ドリフターズの枠組みを超え、自身の理想とする笑いを追及する新たな冒険へと踏み出した。そうして1987年にフジテレビ系列でスタートしたのが、伝説の冠番組『志村けんのだいじょうぶだぁ』である。
日本のお笑い・バラエティ文化の歴史において、この番組はまさにエポックメイキングな存在だった。ショートコントをテンポよく積み重ねる現代的な構成、強烈なキャラクター、そして音楽や効果音を巧みに取り入れた演出。その中心で番組の象徴として機能していたのが、あの不思議な太鼓であった。