出版不況が叫ばれて久しいが、メガパブリッシャーたちの戦い方は根本から変貌を遂げた。かつて部数争いを繰り広げた文藝春秋、小学館、講談社といった名門出版社は、主軸を完全にオンライン空間へと移行させている。ウェブ版の月間PV数は億単位に達し、従来の週1回発行というタイムラグは過去のものとなった。
この変化は、取材の手法だけでなく報じるスピード感をも劇的に塗り替えた。デジタルジャーナリズムの潮流に乗った各社は、紙面用の原稿を待つことなく、取れたてのネタを即座にデジタル配信する体制を確立。PVの爆発的獲得と有料会員モデルの構築を両立させながら、調査報道の質をさらに高めるという新たな勝負に挑んでいる。