彼の原点を語る上で外せないのが、過激かつ圧倒的なプロデュース力で旋風を巻き起こしたDJ社長率いる伝説的ユニットでの活動だ。レペゼン地球としての結成初期から、その後のRepezen Foxxに至るまで、彼はグループのビジュアルエースとして、そしてフロアを沸かせるDJとして不可欠な存在であった。ドーム公演を成功させ、海外進出を視野に入れた躍進の陰で、グループ内部の歪みや個人の音楽性とのズレは静かに広がっていた。
「グループのスケールが大きくなればなるほど、自分が本来やりたかった表現との乖離に苦しんでいた」。彼に近い関係者はそう証言する。大狂騒のエンターテインメント集団において、求められるエンタメ像と一人のDJ・アーティストとしてのアイデンティティの間で揺れ動き続けた末のグループ脱退。そこには、言葉では言い尽くせない深い葛藤と、自身のサウンドを純粋に追及したいという強い渇望が存在したのだ。