松下政経塾の門を叩くにあたって、誰もが最初に直面するのがその圧倒的な採用倍率です。設立初期の1980年代には、第1期生に応募者約900人以上が殺到し、合格者はわずか21名という驚異的な倍率を記録しました。その後もバブル期や平成初期にかけては、応募者数が1,000人規模に達し、実質倍率が50倍から100倍超に跳ね上がる年が珍しくありませんでした。
現在の募集動向を見ると、年間応募者数は100名〜200名前後、最終的な採用合格者数は2名〜6名程度で推移しています。合格率に換算するとわずか2%〜5%前後であり、計算上の採用倍率は20倍から40倍規模という極めて高い選考難易度を保っています。
かつてのような「大衆的な過熱感」こそ落ち着いたものの、応募者の質は以前にも増して高学歴層や実務経験豊富なプロフェッショナル層へとシフトしています。母集団のレベルが引き上がった中での数十倍という競争率は、実質的な合格難易度が決して下がっていないことを雄弁に物語っています。