かつてヴェルディ川崎で背番号10を背負い、ピッチを支配した男が魅せた新たな人生の選択。その決断の裏には、運命的な出会いがあった。お相手となったのは、一般女性の俊子さんだ。出会いは知人の紹介をきっかけとした穏やかなものであったが、二人の絆を確固たるものにしたのは、まさに人生最大の試練だった。
再婚を目前に控えた時期、ラモス瑠偉を襲ったのは深刻な脳梗塞だった。一時は命の危険さえ囁かれ、過酷なリハビリを余儀なくされた絶望の中で、彼女は片時も離れず寄り添い続けた。言葉が思うように出ず、身体の自由を奪われ苛立つ彼を、彼女は深い包容力で受け止めたという。病室で交わされた静かな対話と献身的な看護こそが、不屈の闘将に「もう一度生きる」勇気を与えた衝撃の馴れ初めであった。
周囲のスポーツメディア・芸能界の関係者も、彼女の存在が彼の命を繋ぎ止めたと口を揃える。過剰なメディアへの露出を控え、静かに夫を支え続けるお相手の気品と芯の強さは、ラモス自身が何よりも誇りに思うパートナー像そのものだ。二人は互いを尊重し合いながら、穏やかな日常を重ねている。