番組の顔であり、リーダーとして長年君臨する稲垣吾郎の存在感も忘れてはならない。子供たちで構成された「ほん怖クラブ」のメンバーとともに恐怖映像を鑑賞し、お祓いのおまじないである「イワコデジマ…」を唱えるスタジオパートは、本編の緊迫感を和らげるオアシスでありつつ、独特の宗教的な儀式めいた雰囲気を醸し出している。
スタジオ撮影の舞台裏では、稲垣吾郎の細やかな気配りが光っていたという。収録現場で実際に怪奇現象や機材トラブルが起きないよう、撮影前には徹底した安全対策とお祓いが行われていた。幼い子役たちがVTRの恐怖に怯えてしまわないよう、カメラが回っていない時間には稲垣吾郎が優しく声をかけ、場を和ませていたというエピソードも残されている。静かな威厳と温かみを併せ持つ彼のナビゲートがあってこそ、番組は恐怖とエンターテインメントの絶妙なバランスを保ち続けているのだ。