日本の自動車産業を取り巻くチャイルドシートの安全規格は、旧基準であるECE R44/04から、より厳格な新基準UN R129へと全面的に移行した。国土交通省の主導により、安全性の評価軸が大幅に強化された格好だ。
UN R129基準では、側面衝突時の保護性能向上や、体重ではなく身長基準による使用期間の設定が義務付けられている。これにより、新世代の製品は本体が大型化する傾向にある。車内空間の広いハイエースであっても、シート自体の奥行きや足元スペースとの兼ね合いで、新基準モデルの設置位置が制約を受けるケースが出てきた。最新規格の製品を選ぶ際は、単にコネクターがハマるかどうかだけでなく、前後の乗員スペースが確保できるかの見極めが求められる。