西郷隆盛の名言「美田を買わず」に学ぶ過保護時代の経営と教育

西郷隆盛の名言「美田を買わず」に学ぶ過保護時代の経営と教育

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幕末の盟友であり、江戸無血開城を共に成し遂げた勝海舟は、西郷の人物像を「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、まつまつ手に負えぬものなり」と評した。この言葉に象徴される徹底した無私精神こそが、西郷の思考の根幹に存在する。

薩摩藩の風土には、郷中教育(ごじゅうきょういく)と呼ばれる独特の武士道育成システムが存在した。年上の者が年下の者を教え、厳しい自律と切磋琢磨を尊ぶ文化だ。明治政府が誕生し、新しい国家の骨格が作られる過程で、西郷は私利私欲に走る政治家たちを激しく批判した。自らの利益や家族の繁栄ばかりを追い求める姿勢は、国家の腐敗につながると見抜いていたからだ。勝海舟が感嘆した西郷のスケールの大きさは、個人の富の蓄積を排し、公のために生きる覚悟から生まれていたのである。

高橋 健太
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高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。