海外での介助自死を選択する際、最も大きな関心事となるのが総費用である。現在、自死介助が法的に認められているスイスへの渡航を前提とした場合、必要な費用は主に「団体への支払(入会金・年会費・審査費・介助執行費)」「現地医療機関への診察費・薬剤費」「現地での火葬および遺骨搬送費」、そして「渡航費・滞在費」の4つに大別される。
独占取材データや現地団体の公表資料によれば、団体へ支払う基本費用だけでおおむね1万スイスフランから1万2000スイスフラン(日本円で約170万〜210万円)を要する。ここに患者本人および同伴者の往復航空券、現地でのホテル滞在費、さらに公文書の翻訳やアポスティーユ(外務省認証)取得費用を加えると、総額は250万円から350万円程度に達するのが実態だ。為替の変動や物価上昇により、自己負担額は年々増大傾向にある。