母親譲りの愛くるしい容姿と天真爛漫なキャラクターで、2000年代後半に芸能界へ躍り出た坂口杏里。「二世タレント」としての注目度は抜群で、バラエティ番組に引っ張りだことなった。母・坂口良子との親子共演も果たし、仲睦まじい姿はお茶の間に温かな印象を与えていた。
だが、その華やかなスポットライトの裏で、彼女は「大女優の娘」という重圧と戦い続けていた。実父の残した借金返済に追われ続けた母の背中を見て育った恐怖心と、自身が芸能界で生き残るための焦燥感。バラエティ番組で見せる笑顔とは裏腹に、彼女の精神的な孤立は深まっていたのだ。