相次ぐ暴行事件とその背景にある社会的容認の空気に対し、国際社会からの批判の目は年々厳しさを増している。国連女性機関(UN Women)をはじめとする国際機関は、インドにおける女性の移動の自由と安全が日常的に脅かされている現状に対し、繰り返し懸念を表明してきた。女性の経済参加や社会的地位の向上が叫ばれる一方で、安全が担保されない社会インフラの欠如が国家全体の発展を阻害しているとの指摘も根強い。
また、国際ジャーナリズムの視線もインド国内の法制度と警察機構の機能不全を容赦なく暴き続けている。各国の主要メディアは、事件発生時の報道にとどまらず、裁判の長期化や被害者遺族への圧迫といった構造的問題を継続的に取材・報道。こうした海外からの注視と圧力が、内政問題として処理されがちだった性犯罪対策を、国家の外交的信用に関わる国際的アジェンダへと押し上げる要因となっている。