GACKTのキャリアにおいて決して外すことができないのが、リーダーのManaらと共に活動したMALICE MIZER時代だ。1990年代半ば、中世ヨーロッパの貴族を思わせるドレスや重厚なメイク、演劇的なステージパフォーマンスでヴィジュアル系シーンの頂点に君臨した。当時の彼のビジュアルは、まさに浮世離れした王子様そのものだった。
儚く整った目元と陶器のような白肌、そしてミステリアスな空気感。バンドを脱退し、ソロアーティストとして日本クラウン株式会社からメジャーデビューを果たした際も、その圧倒的なビジュアルは一躍脚光を浴びた。当時の音楽産業において、彼のビジュアルインパクトは既存のJ-POPの概念を大きく覆すほどの破壊力を持っていたのだ。