メインキャラクターの周りを固めるサブキャラクターたちも、決して単なる賑やかしではない。それぞれが独自の背景と業(ごう)を背負い、世界観の深みを一層増している。
「くりまんじゅう」は、酒と美味いツマミをこよなく愛するグルメな存在だ。ハーッと息を吐きながら酒を煽る姿は、大人世代の哀愁と親しみやすさを漂わせる。過酷な労働の合間に見せる至福の表情は、厳しい世界における「ささやかな救い」を象徴している。
愛くるしい見た目とは裏腹に、強烈な自己承認欲求を隠さないのが「モモンガ」だ。常にかわいさをアピールし他人に甘える姿勢を貫くが、その背後には「他人の体を奪ったのではないか」というダークな考察がつきまとう。ナガノ作品特有の不穏な底深さを体現するキーパーソンだ。
「シーサー」は、ラーメン店「朗」で働きながら「スーパーアルバイター」の資格取得を目指す努力家。謙虚で礼儀正しい姿は多くの読者の応援心を刺激する。対して、討伐ランキング上位の「ラッコ」は、圧倒的な強さと冷静な判断力を備えた頼れる師匠的存在だ。甘いものに目がないというギャップも相まって、高い人気を獲得している。