カメラが回ると、往年の大スターは忖度なしの「独断と本音」を破裂させる。過剰な演出や仕込みが当たり前となった現代のメディアに対し、彼が一刀両断する場面は痛快そのものだ。かつての撮影現場がいかに命がけであったか、スタジオ裏で繰り広げられた巨額の金銭や権力闘争のドラマなど、生き証人でしか語り得ないエピソードが次々と飛び出す。
CGも吹き替えもなかった時代、自ら馬を駆り、爆破の渦中を潜り抜けた熱狂の現場。そうした破天荒なエピソードの数々は、整行儀な番組作りに慣れた現代の視聴者に強烈なインパクトを与える。「昔の役者は命を張って画面に立っていた」という彼の呟きには、日本の芸能界の黄金期を血と汗で築き上げた者ならではの誇りが滲む。