2026年現在、100歳を超えてなお矍鑠(かくしゃく)として活動を続ける千玄室大宗匠。ユネスコ親善大使などを務め、世界平和を訴えるその姿は国内外で今なお圧倒的な敬意を集めています。その不屈の行動力の根底には、常に天国の登三子夫人への想いがあります。
裏千家今日庵の屋敷や庭園には、かつて登三子夫人が丹精込めて整えた風情が色濃く残されています。長男である16代千宗室家元が率いる現在の裏千家においても、登三子夫人が大切にした「細やかなもてなしの心」と「人を思いやる慈悲の精神」は、次代の門弟たちへと確実に受け継がれています。